農薬取締法での定義

  • 第1条の2 この法律において「農薬」とは、農作物(樹木及び農林産物を含む。以下「農作物等」という。)を害する薗、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルス(以下「病害虫」と総称する。)の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤(その薬剤を原料又は材料として使用した資材で当該防除に用いられるもののうち政令で定めるものを含む。)及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成長促進剤、発芽抑制剤その他の薬剤をいう。
  • 2 前項の防除のために利用される天敵は、この法律の適用については、これを農薬とみなす。

農薬の定義は使用目的(農作物の保護)によってなされており、合成品か天然物かというような物質の起源でなされている訳ではない。そのため、害虫の天敵などはいわゆる薬とは違うが、便宜上、農薬取締法ではこれらも生物農薬として農薬の範疇に含めるとしている。

2002年(平成14年)12月に農薬取締法が改正され農薬の違法使用の罰則が強化されるに伴い、農水省の指定を受ければ農薬登録に必要な試験(防除効果、人体に対する安全性、環境への影響評価等)を免除される特定農薬制度が新設され、重曹と食酢、そして地場で生息する天敵が指定された。

農薬
農薬の種類 説明 使用可能
登録農薬 所定の毒性試験結果などを提出して農林水産大臣の登録を受けた農薬 安全使用基準に従って使用可能
特定農薬 農薬登録の必要ないほど安全性が明らかな農薬として、農林水産大臣が指定した農薬 使用可能
特定農薬(指定保留中) 特定農薬の検討資材リストにあるが、農薬としての効能が明らかでないもの 農薬効果を謳って販売すること禁止、使用者が自分の判断と責任で使うことは可能[2]
無登録農薬 登録農薬でも特定農薬でもない農薬 販売禁止、使用禁止

2005年(平成17年)8月の農業資材審議会と中央環境審議会合同の特定農薬を検討する会合[3]において特定農薬に該当するかどうかの試験検討結果が報告され、コーヒー、緑茶、牛乳、焼酎には農薬としては効果がないこと、木酢液は効果はあるが使用者に対し危険の可能性があることが報告された。